玉敷神社神楽の演目

  玉敷き神社神楽は、一曲一座の形式で十六座から成り、後に加えられた番外の一座があります。 

  基本的な曲の速さは「平神楽」、「中速神楽」、「速神楽」の三種類があり、楽は笛、羯鼓(かっこ)、太鼓で構成します。

  舞いかたは、「方固め」として、舞台の正中から正面の神座に向かって舞い、右回りに順次四隅の対角線に向かって舞う方式で、四は忌むので正面の方位を加え五方位を舞うことを最も基本に各演目で応用されます。

近年は第1番から順序良く演じるわけではありません。よく演じる神楽は緑色、たまに演じる神楽は黄色、めったに演じない神楽は紫色です。

第1番
幣  の  舞
みてぐらのまい
 楽は平神楽で舞人1人。衣装は烏帽子(えぼし)、白の狩衣(かりぎぬ)、採り物は左手に白幣、右手に鈴を持つ。楽がトン・トン・トンとはじまり、舞人は舞台袖から正面に着いたところで右に小回りし、正面を向く。ここで平神楽の曲が始まり、鈴を振って左足から3歩進み、鈴を一振り、舞人左後方の柱に右回り6歩で向かい、対角方向の柱を向く。鈴を一振りし、中央に左足から3歩で着く。鈴を一振りし、舞人左後方の柱に右回り6歩で向かう。この動きを4本の柱に繰り返す。いわゆる四方固めを行い、その後、正面に向き鈴を振り前に3歩、鈴振り、左回り6歩で戻り、鈴振り、前に3歩、鈴振り、右回り6歩で戻り鈴振り、6歩前に進み、鈴を振り舞が終わる。トン・トン・トンという音に合わせ舞人は左の袖にさがる。

 もとは、神主が舞ったともいわれますが、今は舞うことがほとんどありません。

第2番
伊邪那岐・伊邪那美の舞
いざなぎ・いざなみのまい
  楽は平神楽で舞人2人。男神の伊邪那岐命は面、烏帽子、大袖、白袴、採り物は左手に宝珠、右手に鈴を持ち、女神の伊邪那美命は面、瓔珞冠、水干、緋袴、採り物は左手に鏡、右手に鈴を持ち、連れ舞を舞う。二人舞の方固めを基本とする。

  伊邪那岐命・伊邪那美命は「古事記」、「日本書紀」にも登場する始祖伝説の人物とされています。

第3番
五行の舞
ごぎょうのまい
  楽は平神楽で舞人は5人。5人が烏帽子に、黄、青、赤、白、黒(現在は紫)の狩衣を着て、それぞれ狩衣と同じ色の幣をもつ。黄は幣を両手で持ち、その他は右手に鈴を持つ。   面は黄色が素面でよいとされているが伊邪那岐の面を付ける事が多く、青が諏訪明神面、赤が稲荷神面、白が翁面、黒が黒尉の春日神面をつける。舞は黄色は中央正面に立ち、青赤白黒の順にそれぞれ柱に立ち、鈴を振り、対角の中央に向かって3歩進み鈴を振り、3歩下がる。鈴を振り、舞人左側の柱に6歩で進む。対角の中央を向き鈴を振る。順次この動きを四方回った後、青赤白黒は舞台後方に一列になる。鈴を振り、3歩進み鈴を振り、黄色を含め5人が3歩さがり、鈴を振り、5人3歩進んで鈴を振り、舞が終わる。

  この舞は「陰陽五行説」によるようです。また、黄色は神主役とも言われているようです。

  これは全くの私感ですが、中国の「風水」にいう青(東、青龍)、赤(南、朱雀)、白(西、白虎)、黒(北、玄武)や、相撲では青房、赤房とあるように、黄色を含め方位と色に密接な関係があるようです。ご存知の方はコミュニケーションボードに連絡をお願いします。

第4番
おかめの舞
おかめのまい
  楽は中速神楽。舞人は1人。おかめの面に毛冠をつけ、水干に緋袴、左手に白幣、右手に鈴を持つ。軽やかな足取りで白幣をかざし、鈴をしゃんしゃんと調子よく鳴らす。やはり四方固めを基本とした舞である。

  巫女舞の一種で、必見です。後継者も育っていますが、今の内に見ておいたほうが感動が深いかもしれません。

第5番
戸隠明神の舞
とがくしのまい
  楽は速神楽。舞人は1人。戸隠し明神面、毛冠、小袖、大口袴、錦の袖なしをつけ、左手に木造りの岩、右手に鈴を持つ。正面に出てから片足で跳び出すように舞う力強い舞で、やはり四方固めに準じた舞い方をとる。

  天の岩戸を手力男命が開いた喜びをあらわす舞といわれています。この舞も後継者が舞うことが多くなっていますが、運良く熟練した先輩の舞が見られた方はラッキーです。

第6番
矢崎の白狐・稲荷神の舞

やさきのびゃっこ・いなりのまい

  楽は三つ拍子、平神楽。舞人は二人。はじめに、白狐の狐面、毛冠、白の筒袖、白袴をつけ左手に弓矢を持った白狐が出る。舞台正面で弓矢を捧げるように一拝それから四方に向かって同様にし、次で正面、四方に弓を射る所作をする。ここまで笛は入れず鞨鼓、太鼓の三つ拍子。白狐の舞が終わる頃、稲荷神の面、烏帽子、錦の大袖、白指袴を着け、左手に鍵、右手に鈴を持った稲荷神が登場、平神楽の楽で、やはり正面、四方、正面にに舞う。もとは稲種を蒔く舞があったとされ、各地の太々神楽に多くみられる曲のようで、狐を稲荷神の化身として、やがて本体をあらわし、稲の神として種まきをするというストーリーのようです。

  最近はあまり演じない曲目です。

第7番
鹿島・香取の舞
かしまかとりのまい
  楽は平神楽。舞人は二人。両神ともそれぞれの面、鳥甲、錦の狩衣、大口袴をつけ、鹿島神は左手に鉾、右手に鈴、香取神は左手に太刀、右手に鈴を持って舞台に出る。舞自体は伊邪那岐・伊邪那美の舞と同様。

  この鹿島神・香取神の狩衣は、大変高価な衣装です。とくとご覧ください。どちらかというと香取神の衣装のほうが高価なようです。

第8番
春日明神の舞
かすがみょうじんのまい
第9番
諏訪明神の舞
すわみょうじんのまい
第10番
鬼・鐘馗の舞
おに・しょうきのまい
第11番
鈿女命・猿田彦神の舞
うずめ・さるたひこのまい
第12番
恵比寿の舞
えびすのまい
第13番
松尾神の舞
まつおのまい
第14番
龍神の舞
りゅうじんのまい
第15番
山の神の舞
やまのかみのまい
第16番
山めぐり
やまめぐり
番外
天岩戸の舞
あまのいわとのまい

 がんばってアップしますので、ご期待ください。2000.10.24

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